会ったばかりの親しい仲間が、はじめて僕に牙をむいた。
僕の、物事の進め方と、僕自身の技術についてだ。
僕は彼がそこまで思っているなんて気づいていなかったので、とても驚いた。彼が、そこまで解放して伝えてくれたのは初めてだからと、少し嬉しく思いつつも、もし僕が変わらなかったら仲間をやめるという言葉がひっかかり、寂しくなって凹んだ。
昔から親しかった仲間は、そんな僕の欠点も知っていたから、彼の怒りが爆発したあと、これからだねとなぐさめてくれた。
もう少し一緒にいたかったが、新しい仲間は帰路につき、昔からの仲間は、意気消沈した僕に、タバコを吸おうと言った。
大学構内の喫煙所にいくと、僕のフタ周りもあろうかという、体格のいい、小麦色をしたアラブ系の男二人と、美しい女が火を使った芸やっていた。男たちは、全身にオイルを塗りたくり、口から火を吐いている。
僕は、一度、大丈夫だろうと近づきすぎて、大火傷しそうになったことがあるので、近づかない事にしていた。
すると、男が、僕に近くに寄れという。そして、芸に参加を促した。
僕は近づかないと決めていたので、一歩もその場所を動かない。
だが、女が僕に近づき、気づけば、背後から強く僕を包み込み、僕はゴロンゴロンと地面を回されはじめた。
はじめは、包み込む力の強さが痛く、得体のしれない恐怖があったが、だんだんと、気持ち良くなって行き、これがアラブ式マッサージかと思っていた。
すると、人の見えない構内の静かな場所まで転がって来て、女性がイスラム特有の神聖な、サリーみたいのを取りはじめた。すると、アメリカ風の普通のジーンズのショートパンツと白いTシャツ姿になった。神聖な儀式だったので、僕は目を逸らしたが、彼女は、静かに、また、今度は優しく僕を包み込み、僕の首の後ろあたりの真ん中に、細い釘のような針のようなものをゆっくりと刺しこんできた。脊髄に針をさす針治療のようなものだろうと思いながら、ぼくは目の前に置かれた三角形の紙をみながら、ぐっぐっっと針が差し込まれる毎に、深い瞑想の世界へと進んでいった。
70日後、遠くで話し声が聞こえるが、根源的な世界では、言葉は僕に干渉しない。
気になりそうになるが、意味を深追いはしない。針を打たれているぼくは、身体も精神と共にあり、意識の乱れは、死に直結すると直感しているからだ。
だんだんと、気持ちのいい世界になって行き、その間も、針はぐっぐっと押されて入ってくる。その度に、瞑想の深さがひと段階上がり、気づけば、宇宙と融合するような、深い無意識の世界に漂っていた。
前歯がちょっと痛い。
だんだんと、夢だとわかってきて、布団を強く抱きしめている事がわかり、遠くで聞こえるのは近所のおばちゃんの声なんだとおもった。
こんなに気持ちいいのに、まだ夢から覚めたくないよ、、
おはようございます。
特に落ちはないです。最後まで読んだ人すんませんw